電気自動車でキャンプ場作りキャンプに行ってきました。
キャンプ場作りだけでも未知の体験でしたが、そこに電気自動車という要素を掛け合わせることでより刺激的な内容になりました。
この記事では電気自動車での移動や気になる航続距離、そして充電の問題、道志村でのキャンプ場作りについて触れています。
そして僕が感じたり思った事をまとめてみました。
キャンプ場作りキャンプに電気自動車で行ってきた。
キャンプ場作りというだけでかなりパンチが効いてるけど、移動に電気自動車を使うことでさらに刺激をプラス。
今回は国産EVの先駆者、日産リーフに移動を任せました。
認知度も徐々に上がり、国内外メーカーが参入。まさに次世代の乗り物という位置付けの電気自動車。
そんな先端をいく乗り物でキャンプ場作り(しかもスコップで!)をしに行くなんて超おもしろい企画じゃありませんか?少なくとも僕は超おもしろいと思ったので実行してきたわけです。
それに「キャンプ場作りキャンプ」ってパワーワードですよね。ジワってます。
#電気自動車のある生活
日産リーフについて。
電動化、知能化を進める日産自動車が生み出した電気自動車です。
すでに2世代目のモデルになっていて今回はその最新モデルを体感してきました。
出発時のバッテリー残量は91%。メーター読みでの航続可能距離は265km。
航続距離については道志村の往復にアップダウンがかなりあったのでメーター表示よりは少ない実走行となりました。
充電については当初目的地の道志村にある道の駅で1度充電をする予定でしたが、機械トラブルのため僕たちが訪れた日は充電ができませんでした。帰り道に1度だけ充電をしています。
自動運転はすでに現実のものに。
同じような絵ズラが続いていますがリーフのメーター内には様々な情報が表示されています。
この表示は自動運転をする際の状態表示画面。グリーンのランプが点いているハンドル、レーンはリーフが車線を認識しているサインで、白いクルマが表示されているのは前方を走行するクルマを感知していることを示すサインとなっていました。
液晶内には必要な情報がコンパクトかつシンプルにまとめられているので運転中に知りたい情報をすぐに拾うことが可能になっています。
自動運転への移行はハンドル右についているこのブルーのボタンを押すところから始まります。
操作は思ったより簡単でブルーのボタンを押してから「SET」のボタンを押すだけ。
あとは「RES +」「SET−」のボタンで速度設定を行います。
電気自動車というだけで未知の領域だったのに自動運転なんてさらに未知の領域…。と思っていたら以外や以外にも実際に使ってみるとなんの違和感もなく普通に使えました。これスゲえ!
この普通に使えるという感覚はそのモノの完成度が非常に高いことを表しています。
移動の途中、若干渋滞する場面がありましたが自動運転はこのようなときにもスムーズに走行ができるので運転ストレスが軽減され、楽に移動ができました。
もう自動運転は現実のものとして存在しています。
道志村
山梨県にある日本でも有数のキャンプ場密集地帯。
名前は聞いたことがあったけど行くのは今回が初めてでした。この記事を読んで頂いている人は道志村をすでに知っているかもしれませんが、初道志村の僕にはかなり刺激的な場所でした。
景観も道志村の日常も刺激的。ちょっと濃すぎて少し薄めてもいいかなってくらい。
道志村に向かう途中でいい感じのトンネルを発見したのでパシャり。リーフはガソリンを使わない、つまり排気音などを出さない物静かなクルマです。テンションを全開にしながら肌寒さを誤魔化し、窓を全開にしたドライブで耳に刺激を入れました。
このトンネルでは濡れた路面をタイヤが転がる音、トンネルを抜けた先の林間では葉の揺れる音、そしてこのさきに待っている川の流れる音など耳から入る情報を存分に楽しみました。
木々がちょづき始めていました。(木々が色づき始めていました)
ふざけて書いているつもりはないんですが、こうなってしまうんです。多分ふざけて生きているからですね。
さて、雨男の僕は今回も安定の雨キャンプ。晴れのキャンプもいいけど雨の少し寂しげな景色を眺めながらのキャンプもそれもまたオツというもの。じつは嫌いじゃないんですよね雨キャンプ。むしろ好きかな。
晴れて欲しかったよぉぉぉぉおお!!晴れが良いに決まってんじゃんよぉぉぉ!!
GoProを持って行ったので練習がてらパシャり。ここからGoProで撮った写真も織り交ぜていきます。
一眼でもまともに撮れないのにGoProにも手を出すという欲張りスタイルです。
「着いたら晴れてるかな」なんて言っていたらあっという間に到着。無事雨が降っていました。
そして道の駅にある電気自動車の充電器が機械トラブルのために使えず。
とは言っても使えないのは事前にわかっていたので、復旧してたらな程度の感覚で航続距離については問題なし。
今回思ったのは電気自動車での移動はコツがあって、あらかじめ走れる距離から充電場所を確認しておくことがポイント。
このあたりを面倒と思っていましたが実際に自分でしてみるとちょっとした冒険気分というか船旅の航路を考えるような気分で面白かったです。船も乗ったことないし航路も考えたことないんですけどね。雰囲気です雰囲気。
View this post on Instagram
黒いリーフが男前。
キャンプ場作りキャンプ
View this post on Instagram
さて、キャンプ場に到着。
キャンプ場とはいってもそこは「山」です。そう、マウンテン。
これからキャンプ場になるスペースで、僕たちはそのお手伝いをさせてもらいに来ました。
手伝いとは言っても僕たちがしたことは、自分たちがテントを張るスペースをスコップで整地していくというもの。サーカスTCが張られている場所が僕らが整地した聖地、サンクチュアリィ。
「スコップで整地」は自分でも文字にすると簡単なように思えてしまいますが、これがほんと大変。。
当日は雨も降っていたから土は重いし、到着が遅れたから暗くなり始めてるしって感じでバタバタと地面を掘っていました。自己紹介なんてすっ飛ばしてスコップ握ってましたからね。
上の写真は帰る日の朝に撮ったもの。スコップしてる日は写真を撮る余裕なんてなかったので今更ながら頑張って撮っておけばよかったなと。
それと初日にはちょっとしたアクシデントが発生。
スコップ終わりの17時過ぎに道の駅に食材を調達しに戻ると
「 」
「 」
「え」
「なんもない」
ほんとは寒くなってきたので鍋にしようと、白菜と大根をゲットしにきたのですがあいにく売り切れ。
でもね、こういうのも楽しんだ者勝ちなのがキャンプ!臨機応変に対応するのがアウトドアマンなんです。
「あーあ、白菜と大根あったらよかったのにな!」「売り切れなんて!」と心の中で悪態をつきながら玉ねぎを買いました。あ、あとナスもだ。心の中で悪態ついてたんで撮り忘れました。悪態つくのよくないね。
暗くなるの早すぎ。
ベース基地に戻るともう真っ暗。
手早く炭をおこして薪ストーブに火を入れていきます。
そして仕込んできたタンドリーチキンを楽しみました。
炭火の焼きたては何でも美味しくなる最高のスパイス。
作るのも簡単なのでタンドリーチキンは僕の定番メニューになりそうです。
夜は焚火でまったりタイム。スノーピークの焚火台いいなあ。
肌寒い時期の焚火っていいですよね。キャンプというよりは「野営」だったので原始的な気分に浸っていました。
原始的な気分てなんだ?
焚火とお酒とくだらない話をたらふく楽しんで眠くなった順に寝袋へ収まりにいきました。
暑い分には調整できるので冬用のシュラフを持ち込みました。キャンプにおける寝床の快適性は重要なポイントです。整地したとはいっても凹凸のある地面ではコットが有効です。
コットにサーマレストのマットを敷いて寝ましたがやはり寝心地は抜群。
コット、マット、シュラフにはそこそこに投資した方がいいかなと思います。
人のキャンプ道具ってかっこいいよね。
人の使っているキャンプ道具ってかっこいいんですよね。当スペース主宰の方の所持品です。
こういうのね。ペトロマックスのチョイスね。それでホワイトのチョイスね。
こんなカッコいいケトルでお湯を沸かして「あさげ」を楽しんだ僕たち。いいんです今回はインスタ映えとか関係ない野営なので。楽しんだもん勝ちです。
こういうところなんですよね。ホームセンターのボックスにSupremeぶっ込んでくるところなんですよね。
CAMP on PARADEとかね。これ、そこそこにキャンプ知ってる人ならわかるやつね。
お洒落な人は結局こうなんですよね。何しても何使ってもお洒落が溢れてるんですよね。
チェアのチョイスとかもいちいちお洒落。
人の使ってる道具見せてもらうの好きなんですよねー。そしてまた物欲にまみれる生活。
#物欲にまみれる生活
#キャンプ道具
#Amazon
みたいなハッシュタグですねこれ。
突然始まる、たべものフェス。
キャンプに行くとよく壊れるのが「海馬」と「満腹中枢」の2つ。
やろうとしてたことや何かを取ろうとして立ったのに何をとろうとしたか分からなくなったり、今さっきまで満腹だったのに食べ物が出てくるとお腹いっぱいなはずなのにまた食べ始めるといった感じで壊れるんですよね。
この日も例に漏れずぶっ壊れました。
さて始まりました。鹿肉です。「あさげ」のあとのジビエですね。
村の人から「しばきたて」ではなく「さばきたて」の鹿肉をおすそ分けしてもらい朝食から鹿肉を焼いて食べることに。
野営にテーブルはいりません。板など最低限のものでやりくり。この板は夜に焚火で燃やしてしまいます。
鹿肉の色すごいなー。
チャコスタは本当に炭起こしが早くなる。欲しいと思いながら後回しにしていたアイテムでしたが目の前でみるともうダメですね。
次のキャンプまでに買おう。
鹿肉を炭火で焼いていきます。
付け合わせにジャガイモを茹でていきます。
そうそう、前の晩に道の駅で遭遇したおばあちゃん。
白菜と大根が無くて困っている僕に、「ほうれん草うでな。」ってアドバイスくれたなー。
おばあちゃん「ほうれん草うでな。」
僕「うでるって茹でるってことだよね?」
おばあちゃん「ううん、うでな。」
僕「お湯で茹でればいい?」
おばあちゃん「ううん、うでな。」
僕「うでるの?」
おばあちゃん「うでな。」
僕「 」
鹿肉は炭火焼と刺身で頂きました。炭火焼は牛肉と牛タンの間のような風味。ちょっと苦手でしたがみんなパクついてました。
一方で鹿肉の刺身は極上でニンニク醤油で美味しく頂きました。
野営だったんだと再確認。
シングルバーナーやカセットコンロといった文明に触れてキャンプ気分に戻っていました。
そして食後に1人、少し山に入ってみることに。
林の中に入っていくと湿った緑の匂い。
野営地からはまだみんなが残りの鹿肉を楽しんでる声が微かに聞こえてくるものの、とても静かでした。
GoProの撮り方をもっと工夫しないとなあ。
それにしても苔がとてもきれい。
あ、今回はキャンプというより野営だったなと再確認。普段とは違うワイルドな環境です。たのしい。
みんなに何も言わずに来てしまったので心配していると困るから戻ることに。30分くらいウロウロしてたと思います。
またやってるよ。たべものフェス。
あれ。また始まった。さっきまで腹パンって言ってたよね。
明らかに焼き始めてる人々。
ホットサンドメーカーね。これもほしい。
安定のしゅうまいでございます。両面をサクッと焼いてポン酢で頂きました。
腹パンどこいった?
最近鯖缶流行ってますよねー。鹿肉を焼いた炭火が残っていたので鯖缶を温めることに。
鯖缶にはニンニクをたっぷりといれて「鯖缶アヒージョ」にすることに。
結露で買ってきたバケットが湿ってしまっていたので炭火で軽く炙ることに。
これが大成功で炭火焼バケットが炭火の風味がついて表面がこんがり、鯖缶アヒージョとして最高の仕上がりになりました。これはみんな盛り上がってくれました。
たしかに美味しかったもんなー。これはリピート確定案件ですねー。
ナスの炭火ホイル焼きでございます。もう満腹中枢が崩壊しているのでいくらでもみんな食べちゃいます。
醤油をたらしてパク!鹿肉刺身用に作っていたニンニク醤油でしたがこれも極上。
あさげ、鹿肉、鯖缶アヒージョ、しゅうまい、焼きナス、焼たまねぎ。
お腹いっぱいって言ってるのに食べまくっちゃうんですよね。
でも大丈夫。キャンプで食べるものは全部0カロリーと脳内変換しているので、なんとここまで0カロリー。
帰り支度。リーフってキャンプ向きなのではないだろうか?
帰りは現地合流組もいたので、人と荷物がそれぞれ増加。リーフに荷物を詰め込みます。
そして寝床に使用したマットで後方視界までも0に。これいかんでしょ。
でも実はリーフに装備されているモニター式のミラーを使えばこんな感じで後方視界もバッチリです。
リアガラスにカメラを仕込んでいるようで、荷物で後方が確認できないような状況でもミラーからモニターに切り替えることで視界を確保することができます。これもスゲえ。。
リーフってというか電気自動車ってキャンプに向いているのでは?
まずガソリン代がかからないので遠出しても燃料代が気にならないというところ。これは嬉しいですよね?
そして荷物を満載にしていても後席確認がモニターで可能に。
自動運転も遠出にはいいなと思いました。
帰り道の充電について。
CAMP SPACE DOSHI2.0で過ごした時間はあっという間。
いよいよ帰る時間に。一緒にスコップしたり笑ったり同じ時間をたっぷり共有したので帰るのはさみしい気持ちになりました。
今日はとても充実した1日でした。まずは、昨日からのチームといろいろお話できた事!ほんとに感謝です!夕方からオーナーとのミーティング、これからの事など話せてとても嬉しかったです!とりあえずここからは整地です!ユンボの免許とります宣言!#キャンプ場運営 #道志 @UNE_LOG 感謝 pic.twitter.com/yVP8oXLRfa
— 河西 誠 MAKOTO KAWANISHI @ CAMP SPACE DOSHI 2.0 (@scoobie_do_323) November 7, 2018
道の駅で解散して横浜までドライブ開始です。
道志村出発時の充電の残量は「20%」。航続可能距離は50km。
出発時の残量は91%だったので71%を消費していることになります。
50km走れるので気持ち的にはまだまだ余裕。
仲間内の1人を途中で降ろしたときは残量5%。航続可能距離は表示しなくなっていました。
ここだけみるとヤバそうな感じですが、充電器の位置も確認していたので全く問題ありませんでした。
充電はその近くの日産のお店で。
最終的な残量は3%まで減っていました。急速充電は1度に30分までかけ続けられる設定だったので、その時間で夕食を済ませることに。
3%とはいっても距離をある程度計算しながら運転していたので焦るどころか考えた通りにいっていたのが嬉しかったです。
充電はリーフの前方にある充電ポートにプラグを差し込むだけ。ちょっとプラグが重い感じはするけど簡単にできました。
充電中のメーター表示はこのような感じ。
そしてダッシュボードの上に配置されているランプが点滅を開始。
これは充電済みの容量を表していて、ぱっと見で充電の進捗を確認することが出来ます。
スマホと連携させることでリアルタイムにスマホで充電進捗を確認することができるようでしたが今回はそこまでせず。
でもこのクルマを持つことになればそれはすごく便利ですよね。
近くに飲食店があまりなく弁当屋にお世話になることに。
予算も今回は3000円縛りというのをやっていたので残りの予算ではここでよかったと思います。
結果的に予算に収まり、1人ジュース1本分くらいのお釣りがでました。
20分経過で36%まで充電が回復していました。
30分の充電が完了し57%、航続可能距離170kmに。満充電にするにはもう1度充電が必要ですね。
170kmも走れるようになったのでこのまま残りの道のりを進みました。
電気自動車でキャンプに行ってわかったこと、思ったこと。
電気自動車に乗ってキャンプに行ってわかったことは、電気自動車はキャンプに向いているのではないかということ。
もちろん積載性の問題や乗車定員のことはあるけど、なによりガソリン代がかからないのは本当に大きい。今回のキャンプでは総合計で250kmほどを走破。
リッター10km走るクルマでガソリンが25L。当記事作成時のレギュラーガソリンの金額は150円超えだから単純計算でも3750円が浮いている。
僕が乗っているクルマはリッター5キロ走らないことがあるから、実に7000円ほどのガソリン代が変わってきてしまう。
そして排気音がないこと、CO2や排気ガスを排出しないということ。
静かなクルマだから窓を開けながら走る時には外の音がよく聞こえるし、電源をいれて走れる状態で待機させても音も排気ガスも出さないからリーフの中でスマホの充電などが出来る。寒い、暑いがあればエアコンをかけて一時的にシェルター代わりにもなるなと思った。強い雨が降った時とかね。
探せば使いにくい部分もあると思うけど、事前に調べていたこのクルマの「いいところ」が自分の思っていた通りキャンプにうまくハマったから本当に良かった。
あとは時間に余裕を持つことと、充電場所や経路はあらかじめ確認しておいた方がいいと思いました。
これは専用アプリや日産ホームページから簡単に情報を取れるので手間もかかりません。
充電は場合によっては時間がかかるからタイトスケジュールにしてしまうとうまくいかないこともあると思います。
なので時間はいつもよりたっぷり余裕を持たせた方がいいです。経路や充電場所はナビゲーションに頼れますがあらかじめ確認しておくことでイレギュラーが発生しても対処が楽です。
それにしても未来の乗り物だと思っていた電気自動車がここまで「ふつう」に使えてしまうのは驚きでした。
乗り物は好きなのでまた面白いことを考えてやってみたいと思います。
毎度だけど上手くまとまらないなー。キャンプの楽しさが伝わってくれてるといいのですが。
ではでは。